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2023 年度 研究成果報告書

自閉症スペクトラム障害における社会的動機づけに関与する機能的脳ネットワークの同定

研究課題

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研究課題/領域番号 19K14364
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分10010:社会心理学関連
研究機関東京都立大学

研究代表者

青木 隆太  東京都立大学, 人文科学研究科, 特任准教授 (50751103)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2024-03-31
キーワードfMRI / ASD
研究成果の概要

本研究の目的は,脳イメージングとネットワーク解析を組み合わせて,自閉スペクトラム症(ASD)当事者と定型発達者の間での機能的脳ネットワークの特徴の差異を明らかにすることであった.大規模な安静時fMRIデータの解析により,ASD当事者では定型発達者よりもデフォルト・モード・ネットワーク(DMN)内に属する脳領域間の機能的結合性の平均値が低いこと,またDMN内の安静時機能的結合性ネットワークの時間的変動性が高いことが示された.さらに,ASD当事者に関して,臨床において標準的に用いられている症状評価尺度(ADOS)のスコアが高い人ほどDMN内の平均機能結合性が低いという個人間相関がみられた.

自由記述の分野

社会神経科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究で実施した大規模脳画像データの解析を通じて,ASD当事者と定型発達者での機能的脳ネットワークの違いの一端が明らかになった.特にネットワークの時間的変動性に関して得られた知見は,ASD当事者が抱える感覚症状やコミュニケーションの際に感じる困難さと関連する可能性があり,今後さらに発展的な研究をおこなうに値する.一方で,ASDの神経メカニズムをより深く紐解くにはデータ収集時点での施設間のプロトコル(撮像シークエンスなど)の統一や個人レベルでの計測精度の精緻化(precision functional mapping)が極めて重要であることを示す結果も得られた.

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公開日: 2025-01-30  

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