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2022 年度 研究成果報告書

顔の識別能力の発達と柔軟性:人工知能を用いた人間性の探求

研究課題

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研究課題/領域番号 19K14383
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分10020:教育心理学関連
研究機関近畿大学 (2020-2022)
大阪大学 (2019)

研究代表者

上野 将敬  近畿大学, 総合社会学部, 講師 (30737432)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワード霊長類 / 顔の識別 / 可塑性 / 深層学習 / 人工知能
研究成果の概要

本研究課題では、他者の顔を識別する能力が、どの程度生得的で、どの程度後天的なのかを探り、動物の中でも際立つ人の社会性の基盤を解明することを目指した。サルの個体識別をした経験を持つサル研究者と一般成人を対象とした研究では、サル研究者は、一般の成人に比べ新奇なサルの顔を識別する能力が高いことが示された。また、本研究課題では、ニホンザルの個体識別を行うプログラムを深層学習を用いて開発した。深層学習によって高い精度でニホンザルの識別を行うことができるが、深層学習と逐次ベイズフィルタを組み合わせることによって、より高い精度でニホンザルの識別を行うことが示唆された。

自由記述の分野

比較行動学

研究成果の学術的意義や社会的意義

ヒトを含む霊長類は集団内において、他者を個体識別し、それぞれの他個体と社会関係を築く。これまでの研究では、顔の識別能力については生後1年以内の経験による影響が大きいと考えられてきた。本研究課題の研究成果から、成人した後であっても、サルを見る経験を積むことによって、サルの識別能力が向上することが示唆された。他方で、サル研究者が新奇のサル画像を見分ける場合、顔だけでなく、顔以外の身体の情報を利用していることが分かった。ここから、成人した後にも識別能力は向上するものの、乳児期に比べてその柔軟性は低い可能性が考えられた。

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公開日: 2024-01-30  

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