児童生徒の時間管理能力に関して,(1)児童生徒の時間管理能力を測定する尺度を開発し,目標設定・優先順位,生活リズムの確立という2因子が得られた。また時間管理について学んだ内容を分類した結果,プラニンニング,モニタリング,時間の活用,他律的な時間管理という4種類が得られた。 (2)親など他者からの時間管理支援が時間管理の促進要因として働くかを検討した。子どもの生活リズムの確立に対しては,親による目標設定の支援,自律性の支援,環境面の支援が正の影響を及ぼすことが明らかとなった。これらの結果は,自律的な時間管理を促す親の関わりと,過剰なコントロールについて示唆を与えるものであった。
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