日中の眠気は抑うつや学習意欲の低下を引き起こす。本研究は、眠気や抑うつを有する大学生を対象に、経皮的迷走神経刺激(taVNS)を用いたセルフケアの効果を検証することを目的とした。34名の大学生を無作為に対照群とtaVNS群に割り付け、ESS-J、BDI-II-J、UWES-S-J、PSQI-J、Silmeeを用いて、日中の眠気、抑うつ、学習意欲、睡眠の質、自律神経機能を評価した。taVNS群では対照群と比較し、日中の眠気の改善、学習意欲の向上、睡眠中の交感神経活動の抑制が示された。taVNSを用いたセルフケアは、睡眠中の交感神経機能を抑制し、眠気や学習意欲を改善させる可能性が示唆された。
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