研究成果の学術的意義や社会的意義 |
内受容感覚は,人間の感情や精神疾患との関連が指摘されており,その発達的基盤や役割について世界中の研究者から注目をあびている。先行研究では,青年・成人において内受容感覚と社会的認知の関連性を検討し,内受容感覚が高い者は,表情伝染が起こりやすく,アイコンタクトによる表情模倣の促進効果が大きいことがわかったが(Imafuku et al., 2020 Scientific Reports),乳児の内受容感覚の個人差が社会的認知発達と関連しているかは未解明であった。本研究成果は,内受容感覚の個人差が発達初期から存在し,人間が他者と関わるのに必要な社会的認知発達と関連することを世界で初めて明らかにした。
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