研究課題/領域番号 |
19K14396
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研究機関 | 至学館大学 |
研究代表者 |
池田 琴恵 至学館大学, 健康科学部, 准教授 (70734169)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | エンパワーメント / 職種の特異性 / 教師 / 組織 |
研究実績の概要 |
[本研究の目的]本研究の目的は,教師と他業種との比較を通じて,①教師のエンパワーメント状態の特徴,②教師のエンパワーメント状態に影響を及ぼす特徴的な要因を明らかにすることである。 [2021年度の計画]2021年度は引き続き,面接調査を行い,面接調査に基づいて量的調査の調査項目の抽出と予備調査を行う予定であった。 [2021年度の実績]2021年も引き続き,新型コロナウィルスの影響によって,自身のみならず調査協力予定者の業務および家庭状況が大きく影響を受けた。オンラインによる面接調査も計画したが,日程調整を図ることが難しい状況が続いた。そのため,教師を対象とした予備的な面接調査を実施し,インタビュープロットの確認・修正を進めた。予備の面接調査に基づき,インタビュープロットを修正し,調査の準備を整えた。 また,量的調査の実施においては,これまで実施してきた教師個人レベルのエンパワーメント尺度の概念および項目の検討を進め,論文としてまとめた(投稿中)。加えて,学校組織レベルでのエンパワーメント尺度の概念および項目についても分析を進めた。教師のエンパワーメントに特化して作成されたこれらの調査項目に加え,文献調査に基づいて全職種に渡るワーク・エンパワーメントの項目の検討を進めた。しかし予定していた面接調査に基づくワーク・エンパワーメントの項目抽出は遅れている状況である。今後,面接調査の進捗に伴って項目抽出を進め,オンラインによる調査を行う予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
コロナ禍において,自身のみならず調査協力予定者の業務および家庭状況が大きく影響を受け,予定していた調査協力者の数までの実施がかなわなかった。 面接調査に基づき,量的調査の項目抽出を行うため,併せて量的調査の実施も遅れが出ている状況である。
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今後の研究の推進方策 |
予備的な面接調査において,社会状況の変化も含めてエンパワーメントを捉えられることが明らかとなってきた。また,調査協力を予定していた方々の状況も落ち着いてきており,調査協力の日程調整が可能な状況となったため,次年度は順次調査を実施する。 遅れに伴う調査後のデータ処理等の時間を軽減するため,逐語録作成等にアルバイトを雇用し,対応する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
一昨年度より産休およびコロナ禍の影響で研究の進捗が遅れており,調査および研究発表等の旅費も支出できな状況が続いているため。
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