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2019 年度 実施状況報告書

5歳児の報酬分配における公正判断と作業量/総報酬量への重みづけ

研究課題

研究課題/領域番号 19K14404
研究機関美作大学

研究代表者

津々 清美  美作大学, 生活科学部, 准教授 (70584358)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワード報酬分配 / 公正判断 / 総報酬量 / 公正志向タイプ / 推定値
研究実績の概要

本研究では,“ある作業の見返りとして得た報酬をどのように分配すれば公正であるか”という報酬分配における公正さの問題について,幼児を対象として,次の3点について検討することを目的としている。1)豊かな総報酬量における幼児の平等志向のタイプとその強さ,2)総報酬量と作業量への重みづけ,3)乏しい総報酬量と豊かな総報酬量の相違の三つである。
令和1年度は実験対象となる学年の幼児を対象として,すぐにでも本実験に入る予定であったが,豊かな総報酬量としてどのくらいの量(数)を実験条件として設定すればよいかを検討する必要が生じ,このための実験を行った。そして,豊かな総報酬量を2課題設定して行った実験から得られたデータを現在,集計・分析しているところである。本研究の目的を達成するために,どちらの課題を用いればよいかの検討は既に終えている。
本来であれば,この2月~3月上旬にアイトラッカーを使用して実験を行う予定であったが,アイトラッカーの操作等に時間を要したことや,新型コロナウイルス感染症の問題が生じて,実験の実施を延期しているところである。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

2月から3月に本課題のメインとなる実験を行っていく予定であったが,新型コロナウイルス感染症緊急事態宣言等により、近隣の幼稚園、保育所などの学校、保育施設が臨時休園となったため、本課題の主目的となる実験の実施を延期している状況である。そのため、やや遅れているとの判断を行った。
今後,幼稚園や保育施設が再開したとしても,当面の間,幼稚園・保育所は子どもの健康を第一考慮して保育を行っていくことが推測でき,これによって本実験の実施が遅れる可能性も考えられるため,やや遅れているとの判断を行っている。

今後の研究の推進方策

今後は,新型コロナウイルス感染症の収束を見越して,実験が実施できるように準備していく予定である。また,令和1年度に行った実験について,集計・分析を行い,学会発表や論文発表を行っていく予定である。
ただし,新型コロナウイルス感染症の動向により、今後も保育所やこども園,幼稚園等の施設・学校が臨時休園となる可能性も充分に考えられる。そのような状況になった場合,次年度では幼児を対象とした研究が実施できなくなる可能性が考えられる。その場合,研究課題実施期間の残り2年のうちのできるだけ早い時期に実験を実施していく必要があるが,それでも幼児を対象とした実験が今後できなくなってしまった場合は,研究目的の一部を修正するなどしていくことも考えていかなければならないと思われる。

次年度使用額が生じた理由

ウェアラブルアイトラッカー購入のために令和1年度は次年度の支給分を前倒し請求したため,次年度使用額が生じた。
使用計画については,論文の取り寄せや印刷費,あるいは実験における消耗品使用にあてていく予定である。

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公開日: 2021-01-27  

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