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2021 年度 実施状況報告書

親子の愛着課題の二重負荷構造への介入を通したひきこもりへの家族支援プログラム開発

研究課題

研究課題/領域番号 19K14408
研究機関北海道教育大学

研究代表者

齋藤 暢一朗  北海道教育大学, 大学院教育学研究科, 准教授 (90722091)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワードひきこもり / アタッチメント / 家族支援 / 心理構造 / プログラム
研究実績の概要

本研究では、ひきこもり事例を外部支援につなげることを目的とする親子の愛着スタイルの修正を取り入れた家族支援プログラムの開発を行っている。作成するプログラムが心理教育型の講義に加えて、参加者同士でのロールプレイ等の演習を取り入れる内容があることから、前年度に続き新型コロナウイルス感染拡大の影響のため、当初計画している介入プログラムの実施と効果検証に遅れが生じている。
ひきこもりに関連する心理的変数についての調査研究については、日本心理学会第85回大会においてその成果を発表した。ひきこもり群が一般群に比べて、完全主義的傾向や回避的なアタッチメントスタイル特性が高い傾向があること、コーピング方略として肯定的な思考、思考の回避、他者に話すことや、気晴らしをすることも少ないことが示唆された。これらの結果はひきこもり状態にある者に対する「甘えている」「精神的に弱い」「逃げている」といったステレオタイプ的な見方を修正する方向に寄与するものである。とりわけ、家族がひきこもる子どもを理解し、否定的な関りを減らすことにつながるものと考えられる。この研究成果の知見は、講師として招待された秋田県ひきこもり相談支援センターや広島県子ども・若者支援協議会が主催する講演で内容を紹介した。
新型コロナウイルス感染拡大のため、対面での調査やプログラム実施が困難な状況が続いていることを受け、オンラインツールの技術的方法の習得を進めた。現在、オンラインツールを活用し、プログラム編成の準備をしている。受講側のオンライン活用のスキルや機材状況が今後のボトルネックとして考えている。また、新型コロナウイルス感染拡大の理由により、研究期間延長を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

新型コロナウイルス感染拡大の影響により家族支援プログラムの試行も中止している状況のため、進捗は当初の予定よりも遅れている。

今後の研究の推進方策

オンラインツールの技術的なノウハウの習得を続けながら、プログラムの編成と実施準備を進める。また、研究参加者側のオンラインスキルや機材確保の課題もあるため、プグラム内容や実施方法などの修正を引き続き検討しながら進めていく。

次年度使用額が生じた理由

新型コロナウイルス感染拡大の影響により、プログラムの編成及び実施が困難状況が続き、研究計画に遅れが生じたため。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2021

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 鼎談 若者のひきこもりをどう支援していくか(「逃げ」を大切にするひきこもり支援)2021

    • 著者名/発表者名
      高塚雄介、齋藤暢一朗、秋田敦子
    • 雑誌名

      こころの健康

      巻: 6 ページ: 22-41

  • [学会発表] ひきこもりの自己強化的心理構造の探索2021

    • 著者名/発表者名
      齋藤暢一朗
    • 学会等名
      日本心理学会第85回大会

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公開日: 2022-12-28  

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