過敏性腸症候群(irritable bowel syndrome: IBS)に対する簡易マインドフルネス瞑想実施により,腹部不快感と腹痛の改善,マインドフル状態の増加,脳波β2 power%の変容を認めた。脳波変容は健常対照に比して、限局的であった。Long short-term memoryによるIBSと健常対照の脳波識別では,ベースラインの正答率69%であり,脳波に基づいてIBSと健常を識別できる可能性が示唆された。瞑想実施時の正答率は54%であり,ランダムな判定と同等の結果となった。マインドフルネス瞑想によりIBS特有の脳波を変容させたことが示唆された。
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