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2023 年度 実施状況報告書

慈悲への恐れを伴う難治性うつ病に対する恥の記憶と思いやりの記憶の効果について

研究課題

研究課題/領域番号 19K14412
研究機関千葉大学

研究代表者

平松 洋一  千葉大学, 子どものこころの発達教育研究センター, 特任研究員 (00802589)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2025-03-31
キーワード自閉症スペクトラム / コンパッション / 恥
研究実績の概要

コンパッションは強い恥感情への効果的なアプローチとされているが、ASD者の中にも強い恥感情を持つ人がいることを想定し、ASD者と非ASD者の恥感情の差を検討する。ASD者と非ASD者の恥感情の差を検討することを通して,ASD者においても強い恥感情を持つ場合がある可能性を示すこと。次に,ASD者にとってもコンパッションが恥感情を緩和させる可能性を検討することを目的とした調査研究を実施した。次に,ASD者においても、コンパッションが恥感情を緩和させる可能性を検討する。手続きとして、一般成人350名を対象としたWebリサーチを行い、AQが33点以上となった41名を便宜的にASD者とした。t検定の結果、ASD者は非ASD者よりも特性的恥が高い傾向にあることが示された。また、相関分析とパス解析の結果から、ASD者に限定すると、「他者からのコンパッションの実行」のみが恥感情を媒介して精神的健康と改善させることが明らかとなった。上記研究を行い、論文をBmc research notesに投稿済み。現在査読が進行中である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

2023年12月、BMCresearch notesに論文を投稿した。以降4月1日時点で査読中である。これまでの同雑誌の傾向から数週間で決定が帰って来ると見込まれたが、予想以上に時間がかかっているため。

今後の研究の推進方策

査読が終了し、reviseとなった場合には、期限内に改訂を行い、再提出をする。rejectとなった場合については、別の雑誌を検討する。別の雑誌としては、掲載経験のある、Asia Pacific Journal of Counselling and Psychotherapy を検討している。

次年度使用額が生じた理由

昨年度、論文の雑誌への掲載費用として確保していた残額であったが、2023年12月に投稿した論文の査読が当初想定していたよりも長引き、2024年4月に返信を受け取ったために、昨年度中に費用を使用することが出来なくなった。現在reviseの対応中であるため、掲載が決定し次第、掲載費用として残額を使用する。

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公開日: 2024-12-25  

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