本研究の目的は、①認知症の認知機能障害を簡便に捉える簡易神経心理テストバッテリーの開発を試み、②認知機能障害と安静時ネットワーク内およびネットワーク間の機能的結合性との関連を検討することであった。簡易神経心理検査バッテリーとして、全般的および特異的な認知機能障害の把握を可能とする神経心理検査の選定を行った。認知機能障害と安静時ネットワーク内およびネットワーク間の機能的結合性との関連を検討したところ、Default mode networkの機能的結合性と認知機能障害との関連が認められ、実行機能ネットワークを中心としたネットワーク間の機能的結合性と認知機能障害との関連が認められた。
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