研究課題
本研究は難治性のパニック障害患者の特徴と発達特性を評価し、その特性にあった修正型のプログラムを開発することを目的とする研究である。令和4年度に難治性のパニック障害患者とPTSD合併のケースに対して認知行動療法を施行し、2023年8月第22回トラウマティック・ストレス学会にてポスター発表を行なった。またPTSDに併存する不安症の臨床的意義や知見について、同学会においてシンポジストとして発表した。また本研究を進める上で、不安症(恐怖症)に対するエクスポージャーとしてヴァーチャルリアリティーを使った研究の構想につながった。治療プログラムを施行した際の予後予測因子に関しては解析が可能な症例数に満たない状態である。しかし、パニック障害と他の不安障害(DSM-Ⅳ)のケースは治療に難渋することが多く、関心の高い領域であるために、このままケース数を積み重ね臨床的示唆と学会での発信を続ける。
3: やや遅れている
リクルート数が十分でない点で、研究が遅れている。その一方難治性パニック障害の臨床特徴や治療での工夫点などは、学会発表での発信が行えている。
令和6年度が最終年度であるため、ケースレポートの形で論文投稿を予定している。
本研究はコロナ禍での繰越措置で研究期間が伸びており、令和5年度は既受領金額から繰越して研究費として使用している。次年度に論文投稿を予定しているために投稿費用・英文構成費用を確保しておく必要があり、次年度使用額として繰り越した。
すべて 2024 2023
すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (9件) (うち国際学会 4件)
Frontiers in Psychiatry
巻: 13 ページ: 9.13
10.3389/fpsyt.2022.967779
Brain Behav Immun Health 30
巻: 30 ページ: 5:30
10.1016/j.bbih.2023.100650.