研究課題/領域番号 |
19K14430
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研究機関 | 帝京平成大学 |
研究代表者 |
輕部 雄輝 帝京平成大学, 臨床心理学研究科, 講師 (20780480)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 心理学的介入 |
研究実績の概要 |
令和4年度は、本研究課題が確立を目指すプログラムの第1回(令和4年12月から令和5年1月)と第2回(令和5年2月から3月)を実施した。第1回プログラムには一般企業への就職活動を行う大学3年生11名が参加し、第2回プログラムにはうち7名が継続的に参加した。どの参加者も、「価値の明確化」の手続きを含んだ介入プログラムを行う群、従来型の自己理解促進を目指したプログラムを行う群のいずれかに参加した。第1回は就職活動のエントリーが本格化する前の時期として、第2回は企業へのエントリーと選考プロセスが一定に進み、一方で不採用経験を受け始めた時期として設定された。各回の時期は、参加者が所属する大学の就職活動支援部署との情報交換も踏まえ妥当と思われる設定を行ったが、プログラム実施を通して、就職活動における活動量や進度については個人差があり、その点を統制するのは一定の困難性があることがわかった。以降の研究計画遂行においても当該限界を参照しながら、改善に努めていく。 第3回プログラムは、およそ就職活動が終わりを迎える時期(令和5年10月から11月を予定)に実施する。就職活動の状況・得られた結果に対する評価・現在の適応の程度・今後の社会人生活への円滑な移行を予測する各指標を含めた質問紙調査と、自身の行った就職活動を振り返るインタビュー調査を行う。各指標得点ならびに得られた語りを比較し、本研究課題が確立を目指すプログラムの効果検証を行う。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
令和4年度は、本研究課題が確立を目指すプログラムを実施したが、参加者のリクルートが円滑に行えず十分な体制で行えなかった。プログラムの時期設定の問題や感染症拡大の余波の影響もあり、プログラムへの参加のしやすさという点で十分でなかったと考えられる。
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今後の研究の推進方策 |
引き続き、本研究課題が確立を目指すプログラムを実施する。個別対面形式以外での実施も視野に入れながら参加者数を補うなど、計画の修正を適宜行いながら、以降の遂行に努める。
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次年度使用額が生じた理由 |
本研究課題が確立を目指すプログラムにおいて、当初予定していた参加者数を満たさず、実施に伴う謝金等の諸費用が使用されなかったため。次年度においては、集団形式やオンライン形式での実施についても視野に入れその準備を行うための費用や、可能な範囲で参加者のリクルーティングを行いその手続きに伴う費用に充てていく予定である。
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