• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2020 年度 実施状況報告書

肥満症における遠隔マインドフルネス実践による実用可能性と有効性の検討

研究課題

研究課題/領域番号 19K14443
研究機関千葉大学

研究代表者

松本 淳子  千葉大学, 大学院医学研究院, 特任助教 (60722262)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード肥満症 / マインドフルネス / オンライン
研究実績の概要

肥満症は、その病態から膝や股の関節に負担が大きくなるため、変形性関節症が起こりやすく、加えて活動量の低下や歩行形態異常を来たす。また、世界的パンデミックであるCOVID-19の影響で、治療者と患者の対面を前提とする従来の治療は、受診に伴う身体的、時間的、心理的負担や不安の増加によって、受診を中断、あるいはドロップアウトするという課題が指摘されている。それに対する対策の一つに、遠隔医療システムを利用した治療が期待される。このような状況の中、本研究はその試金石として、肥満症に対してオンライン食瞑想トレーニングを行う群(MB-EAT群)と対照群(HE群)の2群によるランダム化比較試験を行っている。
今年度は、千葉大学医学部附属病院および被験者募集Webサイトからリクルートを行い、これまで計12名のエントリーがあった。試験前には同意取得、スクリーニング検査を経て、被験者登録を行った。その後、MB-EAT群6名、HE群6名に振り分けられ(割付調整因子は、Three-Factor Eating Questionnaireの下位尺度「Hunger」得点(8点以上、7点以下)、および性別の2つ)、プロトコルに則って、MB-EAT群には、1回90分の食瞑想トレーニングをオンラインで行っている。一方、HE群には、2週間に一度、健康に関する情報(入浴、睡眠など)をメール配信している。両群とも、規定のVisitにおいて、体重変化や食行動評価(Binge Eating Scaleなど)、うつ・不安評価(State-Trait Anxiety Inventoryなど)、マインドフルネス状態評価(Mindfulness Attention Awareness Scaleなど)などの質問紙調査、および血液検査(レプチン、アディポネクチン、BDNF、コルチゾール)、MRIによる脳機能画像を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

被験者リクルートが思うように進んでいないことが最大の理由である。ます、コロナ禍で外来受診の減少が挙げられる。また、たとえ募集したとしても、除外基準に該当する(たとえば、外科手術の予定がある、妊娠希望など)者がおり、なかなか登録まで進まないのが現状である。

今後の研究の推進方策

被験者が集まらないことが課題として挙げられる。そのため、毎回の話し合いで、スタッフにさらなる協力を求め、また、被験者募集チラシを各機関に配布し、被験者リクルートを強化する。さらに研究期間を延長し、対応していく。

次年度使用額が生じた理由

今後の使途としては、被験者への軽減負担費、学会発表の旅費、そして血清タンパクのデータ解析をするELISA Kitその他の支出を見込んでいる。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2021

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 肥満症の遠隔マインドフルネス食瞑想トレーニング(MB-EAT)の無作為化比較試験: study protocol2021

    • 著者名/発表者名
      松本淳子
    • 学会等名
      第41回日本肥満学会・第38回日本肥満症治療学会学術集会

URL: 

公開日: 2021-12-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi