研究実績の概要 |
本研究では、幼児用嗅覚検査を開発するために、健常児とASD児に対して開発した嗅覚検査を実施し、その信頼性・妥当性を検討するとともに、ASD児に対する本検査の有効性を検討する。健常児研究では、4歳から6歳の未就学健常児に実施し、成人用検査を幼児に行うための方法の確立と標準データの提示、また、ASD児研究では4歳から6歳の未就学ASD児など発達に遅れがある児への実施を計画し、臨床現場での実施に不可欠な、手続きの簡便さ、所要時間の短縮化など実用性の点も検討事項とすることとしていた。 令和4年度は当初の計画からの1年間の延長期間であった。新型コロナウィルスの影響で延長が強いられたが、延長により最終的に健常児研究(n=85)およびASD児研究(ASD: n=24, TD: n=19)の実施を完遂することができた。また途中経過を国内学会、学術雑誌において報告することができた。
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