研究課題/領域番号 |
19K14446
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
堀田 亮 岐阜大学, 保健管理センター, 助教 (10733074)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 心理アセスメント / 学生相談 / 臨床心理学 / カウンセリング |
研究実績の概要 |
(1)CCAPS-Japaneseのデータベース化:回答学生に対して結果が即時フィードバックされる機能を搭載した、Web回答システムを開発した。本システムを用いて定期健康診断時のCCAPS-Japaneseのデータ収集を行った。 (2)CCAPS-Japaneseのカットオフ値の同定:申請者の所属大学の学生相談を利用する学生のうち、うつ病、全般性不安障害、社会不安障害、摂食障害の診断ありの学生のCCAPS-Japaneseデータを収集した。目標事例数50には達していない。 (3)縦断調査によるカウンセリングのアウトカム評価と関連要因の検討:申請者の所属大学で学生相談を受ける学生のうち、同意の得られた者に対して、Web回答システムを用いてCCAPS- Japaneseを継続的に実施し、データの収集を行った。 (4)CCAPS-Japaneseに関する論文投稿:2019年度と2020年度の新入生データを比較した論文がPsychiatry Researchに掲載された。縦断的にカウンセリングのアウトカム評価を行った事例論文が学生相談研究に掲載された。妥当性検証の論文がJapanese Psychological Researchに採択された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
Web回答システムを開発したことにより、データの収集効率が飛躍的に向上したが、精神疾患の診断有り学生のデータ収集は不十分である。
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今後の研究の推進方策 |
引き続き、Web回答システムを用いたCCAPS-Japaneseのデータベース化と、縦断調査によるカウンセリングのアウトカム評価は継続していく。また、カットオフ値の同定に向けた分析を完了させ、国内外の学会で公表するとともに、論文執筆を進める。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、参加を予定していた国際学会が中止となったため、次年度使用額が生じた。 2021年度はカットオフ値同定に向けたデータ収集およびWeb回答システムの改良を重点的に行う。
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