遺族のうつ病・複雑性悲嘆(遷延性悲嘆症)に対してIPTを実施しながら、日本文化特有の慣習や死生観に合わせた治療戦略を用いた、日本文化に適用させたIPTマニュアルを開発した。そのマニュアルを用いて遺族に対してIPTを実施し、2022年度には死別関連うつ病に対するIPTの症例報告、2023年度には遷延性悲嘆症に対するIPTの症例報告を、それぞれ英文雑誌に発表した。また、2023年度には、複雑性悲嘆(遷延性悲嘆症)等が併存している死別関連うつ病に対するIPTのパイロット研究を英文雑誌に発表し、日本文化に適用させたIPTの実施可能性、安全性および予備的有効性を示した。
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