• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2022 年度 研究成果報告書

内受容感覚の計算論モデルに基づいた身体症状症に対する評価指標の開発

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 19K14454
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分10030:臨床心理学関連
研究機関京都府立医科大学

研究代表者

上野 大介  京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (00760589)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワード内受容感覚 / 身体症状症 / 心拍カウント課題 / 磁気共鳴機能画像法(fMRI) / 身体と脳
研究成果の概要

身体症状症は,自覚症状に見合う身体的異常がないにも関わらず,痛みや違和感等の身体症状が長期化する精神症状である。近年,心拍や呼吸といった身体内部の感覚である内受容感覚が身体と脳をつなぐ信号となり,痛みや違和感も含めた様々な感情を生み出していると考えられている。本研究課題では,内受容感覚を正確に知覚できるようになる程度を測定する課題を作成した。また,身体症状症患者は内受容感覚を正確に知覚できるようにはならず,その困難さと関連する脳機能結合も明らかになった。さらに,その困難さと身体症状症の重症度にある程度の関連性はみられたが,今後データ数を増やして,その精度を確認する必要がある。

自由記述の分野

臨床心理学,認知神経科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

身体症状症とは,患者の訴えに見合う身体的異常がないにも関わらず,痛みや違和感等の様々な苦痛を伴う身体症状が長期に持続する精神症状である。近年提案されている内受容感覚の予測的処理モデルによると,身体内部の生理的状態に対する知覚である内受容感覚が感情や意思決定を創発し,調整していると考えられている。内受容感覚の予測的処理モデルは,感情や意思決定の基礎的機序のみならず,様々な精神神経症状を説明する理論としても注目されている。内受容感覚の予測的処理モデルに基づいた本研究は,身体症状症の病態理解や身体症状症の診断及び治療に貢献する可能性がある。

URL: 

公開日: 2024-01-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi