• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2019 年度 実施状況報告書

行動活性化はアンヘドニアの軽減に有効か?:ランダム化比較試験を通した検討

研究課題

研究課題/領域番号 19K14460
研究機関名古屋市立大学

研究代表者

山本 竜也  名古屋市立大学, 大学院人間文化研究科, 講師 (70802924)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード行動活性化 / アンヘドニア / うつ病
研究実績の概要

アンヘドニア症状はうつ病における中核的な症状の1つであり、全般的なうつ症状の重症度とは関係なく自殺念慮や薬物治療の反応性の悪さと関係する。したがって、アンヘドニア症状に対しては効果的な治療が求められるが、その中でも行動活性化は有望な治療法である。
2019年度は、行動活性化がアンヘドニア症状に及ぼす影響について、一般地域住民に対してオンライン調査を3か月の間隔をあけて合計3回実施し、変数間の予測性について検討を行った。オンライン調査では、行動活性化(Behavioral Activation for Depression Scale - Short Form日本語版)とアンヘドニア症状(Dimensional Anhedonia Rating Scale日本語版)について尋ねた。統計的解析の結果、行動活性化は将来のアンヘドニア症状を有意に予測することが分かった。また、アンヘドニア症状は将来の行動活性化を有意に予測した。つまり、行動活性化とアンヘドニア症状は相互に関連しあっていることが示唆された。したがって、アンヘドニア症状があると行動活性化に悪影響となる可能性はあるものの、行動活性化を実施することによってアンヘドニア症状を軽減できる可能性がある。次年度以降は、この知見に基づき治療的介入を実施していく予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

2019年度に計画していた調査は予定通り順調に実施できたため、おおむね順調に進展しているといえる。

今後の研究の推進方策

COVID-19の影響により、研究協力者のリクルーティングができない状況にある。COVID-19の収束までは研究協力者の安全を最優先に考え、行動活性化による治療的介入の実施は一時的に停止せざるを得ない状況である。収束して治療的介入が実施できるようになり次第、2020年度の計画を遂行する予定である。

次年度使用額が生じた理由

2019年度の残額については、翌年度分の研究協力者のリクルーティング費用等として適切に運用する。

URL: 

公開日: 2021-01-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi