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2024 年度 実績報告書

行動活性化はアンヘドニアの軽減に有効か?:ランダム化比較試験を通した検討

研究課題

研究課題/領域番号 19K14460
研究機関神戸松蔭女子学院大学

研究代表者

山本 竜也  神戸松蔭女子学院大学, 人間科学部, 講師 (70802924)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2025-03-31
キーワード行動活性化 / アンヘドニア / ポジティブ感情
研究実績の概要

今年度は3か月の間隔で3時点で実施したオンライン質問紙調査の結果を査読つきの学術論文として出版した。その具体的結果として、報酬を得る行動の活性化はアンヘドニアの低減に有効であることが一貫して示されたが、回避の減少についてはアンヘドニアの低減に有効である場合とそうでない場合の両方が示された。本研究で得られた付加的な知見として、アンヘドニアは報酬を得る行動の活性化を抑制する可能性があった。さらに、報酬を得る行動の活性化がもともと低い傾向にあることと、アンヘドニアがもともと高いこととは関係しないこと、回避を行う傾向がもともと高いと、アンヘドニアも高いことは関係することが示された。本研究では、3時点間で不変な部分を特性部分として、3時点間で変動がある部分を状態部分として分離して統計的解析を行ったことにより、個人内差を詳細に検討することができた。

本研究の結果から、報酬を得る行動の活性化はアンヘドニアの低減に有効であり、回避はその可能性があることが示唆された。また、本研究の結果は臨床的な示唆をもたらす。例えば、アンヘドニアが高い状態では報酬を得る行動の活性化が抑制される可能性があるため、報酬を得る行動に至る段階をより細分化して実施すると言った工夫が考えられる。また、嫌悪的な状況をあらかじめ避ける回避とアンヘドニアは特性間で相関があるため、回避傾向がアンヘドニアの変動のしやすさを予測できると言ったアセスメントをするうえで利益となりうる。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2025

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] 行動の活性化と回避がアンヘドニアに及ぼす影響-6カ月間の縦断的調査による検討2025

    • 著者名/発表者名
      山本 竜也・首藤 祐介
    • 雑誌名

      臨床心理学

      巻: 25 ページ: 251-259

    • DOI

      10.69291/cp25020251

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2025-12-26  

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