研究課題
若手研究
大学生の精神的健康の保持増進のために,インターネットを介したアクセプタンス&コミットメント・セラピーの介入プログラムの開発を目的とした。プログラムに含まれる体験的技法に関する実験を実施し,技法に含まれる題材と対象者の文化的背景との一致が効果向上に寄与する可能性を見出した。また,プログラム試作版を作成し,6名の学生を対象に予備実験を実施した。半数がプログラムを遂行し,概ね好意的な感想が得られた。
臨床心理学
心理学的支援において用いられる体験的技法(メタファーやエクササイズ)において,対象者の体験と一致する主題を用いることの有用性を,実験課題の成績から支持した。また,上記知見をもとにして,大学生の心理的健康の保持増進に寄与する介入プログラムを作成した。遂行者からは概ね肯定的な評価が得られたため,今後は広く社会への実装に向けた精緻化が必要となる。