研究課題/領域番号 |
19K14463
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研究機関 | 神戸学院大学 |
研究代表者 |
中川 裕美 神戸学院大学, 心理学部, 講師 (60781565)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 復職支援 / うつ病 / ワーク・ライフ・バランス / プレゼンティーズム / マインドフルネス |
研究実績の概要 |
これまで中川ら(2020)では、うつ病などによる休職者を対象としたリワークプログラムの参加者を対象にMBCTをベースとしたマインドフルネス講座を実施により、セルフ・コンパッションのポジティブ因子向上や身体的症状の軽減、ワーク・ライフ・バランスにおける家庭の重要度の向上などが認められ、うつ病による休・復職を機に働き方やワーク・ライフ・バランスの再構築が復職後のメンタルヘルスの保持や安定て就労継続するために重要であるとしてきた。 これらの研究課題を受けて、2020年度はうつ病の再発予防に有効とされているマインドフルネスがうつ病の休職歴を有する労働者のプレゼンティーズムを抑制し得るか、またそれはどのようなメカニズムによるものかについて検討するためにWEBによる調査を実施した。調査内容は、うつ病による休職回数と期間(休職歴のある方のみ)、個人属性、日本版プレゼンティーズム尺度(荒木田ら,2016)、日本語版Mindful Attention Awareness Scale(藤野・梶村・野村,2015)、短縮版セルフ・コンパッション尺度(有光ら,2016)、職業性ストレス簡易調査票(厚生労働省)、日本語版ワーク・ファミリー・バランス尺度(原・藤本,2020)、日本語版ワーク・ライフ・バランス尺度(島田ら,2018)、仕事と家庭の境界管理(Kreiner,2006; Kossek et al.,2006)とした。本調査の分析により、うつ病休職歴を有する労働者とメンタルヘルス不調による休職歴のない労働者との比較を通して、マインドフルネスのうつ病による休職歴を有する労働者の復職後の勤務継続と健康管理の両立支援に向けた適用可能性について検討する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
うつ病などのメンタルヘルス不調による休・復職者に対する復職後の就労維持と再発予防のためのワーク・ライフ・バランス支援に向けた具体的なアプローチについて、質的調査および量的調査の両側面から研究課題について検討する予定であったが、コロナ禍の影響を受けて質的調査(インタビュー調査)の実施を見送っている状態にあるため。
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今後の研究の推進方策 |
現在、データ解析を行っている「うつ病による休職歴を有する労働者におけるプレゼンティーズム抑制要因の検討」に関するWEB調査の結果を取りまとめ、学会発表および論文投稿を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
感染症拡大防止のために、参加予定であった学会がオンライン開催となり、旅費が不要になったこと、および質的調査の実施を見送っていることにより使用計画に変更が生じたため。
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