研究課題/領域番号 |
19K14467
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研究機関 | 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター |
研究代表者 |
中嶋 愛一郎 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 認知行動療法センター, 研究生 (40838968)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 認知行動療法 / 周産期 / 父親 / メンタルヘルス / テキストメッセージ / ウェブサイト / RCT |
研究実績の概要 |
本研究では、父親の周産期のメンタルヘルス不調の予防を目的とした、ウェブサイトとテキストメッセージの作成と、その効果検証を目的としている。 本年度は主に、コンテンツの効果検証のための臨床試験の実施と、データの解析を行った。 臨床試験は2群比較のランダム化比較試験のデザインで、2020年4月からリクルートを行い、テキストメッセージを送付する群と無介入群を設定し、妊娠28週、産後1か月、産後100日にアンケート調査を行い、産後100日時点の父親のGeneral Health Questionnaire-12 (GHQ-12)の合計点を主な評価項目とした。 試験は2021年5月に終了し、1310人(母親655人、父親655人)が参加し、952人(母親476人、父親476人)が産後100日のアンケートまで回答した。 現在解析を行っており、論文として結果を公開予定である。 また、認知行動療法に基づく周産期の両親の支援について、所属研究機関の研究者と共に論文としてまとめ、知見を広く共有した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
今年度までに解析を終了し論文として結果を公表する予定であったが、研究代表者の留学によるエフォート率の低下に伴い、進捗が遅れている。研究期間を延長し、来年度に結果を公表する予定である。
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今後の研究の推進方策 |
研究結果を共同研究機関のきずなメール・プロジェクトと共有し、テキストメッセージや介入方法についてさらなる検討を行い、父親のメンタルヘルス不調の予防のためのプログラムの発展と実装をしていく。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究の進捗の遅れに伴い、学会発表に伴う費用や論文投稿費の支出を延長する必要が生じた。次年度、研究結果を公表する予定であり、その際にそれに伴う費用に使用する予定である。
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