研究課題/領域番号 |
19K14470
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
辻田 匡葵 東京大学, 先端科学技術研究センター, 特任研究員 (90839036)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 時間再較正 / 感覚減衰 |
研究実績の概要 |
令和2年度では,研究計画で挙げた3つの検討のうちの1つである,「身体運動-感覚間の時間差の処理に遠心性コピーが関わっているかの検討」を進めた。この検討として,身体運動-感覚間時間再較正が感覚減衰に影響を及ぼすのか調べる実験の準備を進めた。実験プログラム用のパソコンを購入してプログラムを作成した。また,聴覚刺激呈示装置を作成し,音圧測定のための機器を購入して刺激の調整を行った。実験を開始したかったが,新型コロナウイルスの流行により実験を自粛せざるを得ない状況になったため,実験を開始することがで きなかった。当初計画していた予定よりも遅れてしまっているため,令和3年度では新型コロナウイルス流行の状況が落ち着き次第早急に実験を開始する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新型コロナウイルス感染症の影響で,対面での実験を実施するのが困難な状況が続いてしまっている。オンラインでの実験も考えたが,身体運動を伴う実験計画のため,実施は難しいと判断した。
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今後の研究の推進方策 |
令和3年度では,新型コロナ感染症の流行が落ち着き次第実験を開始する予定である。当初の計画よりかなり遅れてしまっているため,準備に時間があまりかからない実験を優先的に実施する計画である。まず,聴覚刺激を使った感覚減衰実験を行い,先行研究と同様の結果が得られるか検討する。その後,感覚減衰実験と時間再較正実験とを組み合わせた実験を行い,身体運動-感覚間時間再較正に遠心性コピーが関わっているのかを検討する。これらの成果が揃い次第,国内や国外で学会発表を行い,関連する研究者と意見交換を行う。その後,国際的な学術雑誌に論文を投稿する計画である。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウイルス感染症の流行が影響して,計画していた実験を行うことができなかったため,実験時に発生する謝金を使用する機会がなかった。また,同様の理由で国内や海外での学会発表を行う機会がなかったため,学会参加時に発生する渡航費や滞在費などを使用する機会がなかった。次年度ではコロナ感染の流行が落ち着いて実験の実施や学会参加ができるようになると見込んでいるため,そこで前年度分を使用する計画である。
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