研究実績の概要 |
課題(A)「混合型曲面の光的点における不変量」について,佐治健太郎氏と寺本圭佑氏との共同研究(Adv. Math. 2020)で導入した混合型曲面の光的点における不変量を用いて,光的曲面による近似の特徴づけを得た(Tsukuba Math. J. 2021,泉屋周一氏,佐治氏,寺本氏との共同研究).課題(B)「光的超曲面の大域的性質」について,赤嶺新太郎氏,梅原雅顕氏,山田光太郎氏との共同研究において,光的超曲面における光的完備性を導入し,ローレンツ・ミンコフスキー空間内のグラフ型光的超曲面に対するBernstein型定理を導いた(J. Geom. Phys. 2020).時間的点をもたない平均曲率零超曲面への拡張(Bull. Braz. Math. Soc. 2020),特異点をもつ完備な光的波面の分類(arXiv:2203.02864)も得られた.また,勾配条件をみたす空間的平均曲率一定超曲面に対するBernstein型の定理を導いた(Rev Mat Complut, 2021,川上裕氏,小磯深幸氏,通峻祐氏との共同研究).その他,特異点をもつ曲面の等長変形と曲線折りへの応用(J. Knot Theory Ramifications 2020,J. Singul. 2020,Adv. Appl. Math. 2020,Beitr. Algebra Geom. 2022,J. Singul. 2022,Tohoku Math. J. 2023,直川耕祐氏,佐治氏,梅原氏,山田氏との共同研究),特異点をもつ螺旋曲面のBour型等長変形定理(arXiv:2310.16418,服部祐樹氏,森本達也氏との共同研究),特異点をもつ閉曲線に対するFenchel型定理(arXiv:2310.16418,田中千紗氏,山内優太氏との共同研究)などの研究成果が得られた.
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