今後の研究の推進方策 |
堀田と連携しながら、Loewner積分方程式に関する論文の取りまとめを行い、成果発表の方法などの打ち合わせを行う。確率論や複素関数論の研究集会においてこれまでの研究を報告する予定である。またこの方向性で未解決の問題に取り組む。具体的には、比較的易しい古典的なLoewner chainの範疇では積分方程式理論がうまくできたが、より一般のLoewner chainの場合には技術的な困難があり、積分方程式の理論が未完成で、解決のめども立っていない。この問題について、堀田、Pavel Gumenyuk, Sebastian SchleissingerなどのLoewner chainの専門家と議論したい。 本研究計画に絡んできた分枝過程については、複素関数やマルコフ過程に関する深い理解が必要になってきたため、複素関数論の専門家であるPavel Gumenyuk、分枝過程の専門家であるJose Luis Perezと議論していく。 その他[研究実績の概要]において述べたArizmendi、Lehnerとの共同研究において得られた成果を論文に取りまとめていく。 他にもKamil Szpojankowski, Steen Thorbjornsen, Wang, 植田と研究打ち合わせを行っており、今後も引き続き、推進していく。
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