局所ゼータ関数について研究を行った。ここで、局所ゼータ関数とは無限回微分可能関数を用いて右半平面上定義される複素正則関数である。 (1)2次元局所ゼータ関数の有理型解析接続がどの範囲まで行われるかを表すような、無限階微分可能関数から定まる量を定義した。その量に対する下からの評価を、単項式と平坦な関数の和で表されるようなモデル関数に対して調べた。(2)上記の評価についてのある意味での最良性を得た。特定の場合に、局所ゼータ関数が極と極でない特異性を同時にもつことを示した。(3)モデル関数における単項式の指数すべてに対して(1)で得られた下からの評価が最良であるか、という問題を肯定的に解決した。
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