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2023 年度 研究成果報告書

リソース理論に基づく量子測定・操作の統一的限界

研究課題

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研究課題/領域番号 19K14610
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分13010:数理物理および物性基礎関連
研究機関電気通信大学 (2020-2021, 2023)
京都大学 (2019)

研究代表者

田島 裕康  電気通信大学, 大学院情報理工学研究科, 助教 (60757897)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2024-03-31
キーワード量子情報理論 / 保存則 / リソース理論 / 量子測定 / 量子計算
研究成果の概要

量子計算や量子測定をはじめとする量子情報処理、物理において最も基礎的な法則の一つである保存則からどのような制限がもたらされるかを一般的に調べました。予想を超えた発展が得られ、量子情報処理一般に適用できる、対称性・非可逆性・量子性の間の普遍的な制限が発見されました。この制限は、量子情報処理だけではなく、量子エンジンやブラックホール物理にも応用が可能です。さらに、この制限を導く際に用いた基礎理論である非対称性のリソース理論と呼ばれる理論を大きく拡張し、non-iid変換と呼ばれる問題を、純粋状態かつU(1)対称性(=保存則が一つの場合に対応)の場合に完全に解決しました。

自由記述の分野

量子情報理論

研究成果の学術的意義や社会的意義

物理において最も基礎的な法則の一つである保存則からどのような制限がもたらされるかを一般的に調べ、一般のダイナミクスに適用できる対称性・非可逆性・量子性の間の普遍的な制限を発見しました。我々の結果は、現実的な設定で量子計算や量子測定をはじめとする量子情報処理にどのような制限がかかるかを明らかにします。このため、こうした量子情報処理を実際に実現していく際に有用な指針をもたらせると期待できる他、量子エンジンやブラックホール物理に対しても新たな物理を解明できることが期待できます。さらに、この制限の基礎にある非対称性のリソース理論と呼ばれる理論についても、幾つかの基礎的な問題を解決しました。

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公開日: 2025-01-30  

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