本研究では実形状性を考慮しプラズマの平衡制御をシミュレーションする平衡制御シミュレーター(MECS)と、誤差磁場に対するプラズマ応答を計算する電磁流体(MHD)シミュレーションコード(AEOLUS-IT)を駆使して、磁場の浸透/遮蔽により生じる磁気島等の抵抗性モードの安定化機構や制御手法を明らかにし、それらが実装されたプラズマ平衡制御手法を開発することを目的としている。最終年度は、プラズマの制御が、磁気島の安定化や位置形状、プラズマ電流などの多数の制御目標を、超伝導コイルのインダクタンス等が大きいことにより電源電圧が飽和しやすい制御性が律速された環境下で達成しなければいけない状況を解決するスキームを開発した。また、抵抗性モードを予測し元々の目標を修正しながら適応的に制御する手法の開発が必要であるとの着想を得て、適応制御手法の基礎として軸対象の抵抗性壁モードの予測・制御手法を開発した。以上の結果2編の論文として投稿し、2編採択された。
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