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2020 年度 実績報告書

結晶性無機材料の低温結晶化合成に向けた金属アルコキシド支援液中プラズマ法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 19K14699
研究機関信州大学

研究代表者

簾 智仁  信州大学, 先鋭領域融合研究群先鋭材料研究所, 助教(特定雇用) (40783923)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2021-03-31
キーワード液中プラズマ / 低温結晶化 / 無機結晶
研究実績の概要

昨年度は,結晶性無機材料の低温結晶化を実現する新しい反応経路を提案した。本年度は,液中プラズマ反応場において鉄源に鉄電極を用いることで作製したニッケル-鉄の組成からなる層状複水酸化物について,その陰イオン除去性能を評価した。1.0 mM硝酸イオン水溶液を用いて固液比1.0g/Lで作製した層状複水酸化物粉末を添加し,一晩振盪することで室温における除去性能を評価した結果,その除去率は60%程度であった。これは通常の沈殿法で作製した層状複水酸化物と同程度であり,本手法により作製した材料を性能の観点から特徴づけるものではなかった。しかし,無結晶材料の合成において液中プラズマ反応場を適用した例はこれまでにほとんどなく,研究の黎明期として従来の合成法と同程度の性能を示すことができた点は一定の評価を与えられると考えている。また,昨年度において数十nm程度の微小な粒子を得ることができる利点を踏まえると,今後,本手法における化学組成の制御手法を確立することで,本手法の強みがより強く表れるものと考えている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2020

すべて 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Favorable Intercalation of Nitrate Ions with Fluorine-Substituted Layered Double Hydroxides2020

    • 著者名/発表者名
      Tomohito Sudare, Marc Dubois, Nicolas Louvain, Masahiro Kiyama, Fumitaka Hayashi, and Katsuya Teshima
    • 雑誌名

      Inorganic Chemistry

      巻: 3 ページ: 1602, 1610

    • DOI

      10.1021/acs.inorgchem.9b01552

    • 査読あり / 国際共著

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公開日: 2021-12-27  

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