本研究の目的は大気圧空気低温プラズマを用いた生体応答誘導技術の定量評価・機序解明である。これまで、立体配座変化のその場測定によりタンパク質の二次・三次構造の電界による可逆的変化、プラズマ照射による不可逆的断片化を示し、プラズマ照射への生体応答の表現型解析・オミクス解析を通し応答誘導の最適な条件を同定した。さらに、世界で報告例のない極少量のプラズマ起因活性種をプラズマ照射された生体内から直接測定する方法を創成した。本研究は追加の農地や水、肥料を必要としないSDGs実現を後押しする食糧増産法として期待される一方で、プラズマ科学発信の分子生物学等の異学問領域への貢献が期待できる。
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