研究課題
本研究の目的は「中性子星を作る物質は何か?それがどう進化するか?」を解き明かすことである。中性子星を作る物質は、ハドロン・クォークと荷電レプトン のゼロ温度極限・β平衡状態であり、主たる成分は中性子であると考えられている。しかし、実際には、冷却や降着などに応じて、準安定な物質も混在する可能 性がある。そこで本研究では、中性子物質の準核統計平衡・元素合成計算、クォーク相形成の波面解析を行い、中性子星の表面付近や中心部分における素過程、 物質組成と天体構造の共進化、観測への影響を包括的に解き明かす。 本年度は、中性子星の誕生にあたる重力崩壊型超新星爆発に関する研究を中心に進め、主著者としてレビュー論文1報を発表した。 その論文においては、超新星爆発中に現れる原子核、超新星爆発における状態方程式の影響など、超新星原子核に関して総括した。それに関連して、国内学会において発表3回(うち2回は招待講演)を行った。また責任著者として、中性子星のダークマター捕獲による熱化の状態方程式依存性に関する研究を行い、共著者として、初め3次元ニュートリノ輻射輸送超新星爆発シミュレーションコードの開発、一般相対論的超新星爆発シミュレーションコードの開発、超新星爆発におけるミューオンの関連する弱相互作用に関する論文、状態方程式が超新星シミュレーションに与える影響の系統的な調査などの研究を行った。本年度は計6報の査読つき英語学術論文を発表した。
2: おおむね順調に進展している
高温物質の状態方程式の計算が順調に進み、学術論文も順調に発表している。
研究計画の骨組みである準核統計平衡計算の完成を最優先に進める。最終的には、それら 中性子星冷却計算に適用し、中性子表面における元素組成を明らかに する。
コロナ禍により出張が予定より少なかったため、また所属機関の経費にも余裕が生じ、本研究に関連した物品の購入も必要なかったため、次年度使用が生じた。次年度は、出張および計算データの保存のためのストレージ購入に使用する予定である。
すべて 2023 2022
すべて 雑誌論文 (6件) (うち査読あり 6件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (3件) (うち招待講演 2件)
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