本プロジェクトでは、最大 100 億光年離れた遠い宇宙にある宇宙の網構造を研究しました。網構造の正確な地図を作成するために、望遠鏡からの観測データに基づいた新しい統計手法を開発しました。具体的には、実際に観測された遠方銀河の位置データを元にしたコンピューター シミュレーションを初めて作成し、そこから新しい原始銀河団の特定、さらに、その進化を予測可能になりました。 それに加えて、背景銀河のスペクトルに見られる水素吸収を利用して、遠方の銀河間ガスの3Dマップを初めて作成しました。 これらの手法により、宇宙で最初の「高温の銀河間ガス」が存在すると考えられている原始銀河団の発見が可能になりました。
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