遠方銀河の外縁部の性質を知る手段は非常に限られており、本研究はすばる望遠鏡の特色を存分に生かし銀河に付随するプラズマを外縁部まで広い範囲にわたって検出することに挑戦した。この試みはスローンデジタルスカイサーベイによる近傍銀河外縁部の研究を除けば初めての試みである。 また、これは日本が誇るすばる望遠鏡が持つ唯一かつ最大の魅力とも言える、世界最大級の口径から成せる「視力」に広視野可視撮像装置HSCによる最高峰の「視野」の融合によってもたらされた、膨大な深撮像データを有効活用した研究である。こうした研究は現状すばる望遠鏡のデータを持ってしか実現することができず、国際的価値の高い研究であると言える。
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