Subaru/IRCSを用いた円偏光観測のためのデータ解析および校正を行うことで、初めて約0.2秒角の高解像度円偏光撮像に成功した。過去の研究での解像度は1秒角以上であった。高解像度円偏光観測の偏光度やパターンはIRSF望遠鏡における低解像の既知の円偏光データとも合致しており、データの信頼性も確認した。宇宙起源の生命のホモキラリティの統合的描像も含めた論文化を進めている。また、アストロバイオロジーにおける偏光観測に関する執筆も行っており、宇宙の円偏光が生命のホモキラリティの原因となる可能性をさらに支持する結果となっている。この結果は、学術的意義のみならず広く社会の関心を惹くものとなるだろう。
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