今後の研究の推進方策 |
まず,CO2/H2O濃度計とSO2, H2S, H2の各成分の濃度計を購入する。本予算で足りない分は,運営費や他の外部資金で補填する。これらの濃度計を組み込んだ火山ガス組成観測システムを完成させる。 完成させたシステムを用いて試験観測を実施する。試験観測は,まずドローンの練習場(茨城県古河市を予定)において,飛行試験を行う。次いで,阿蘇山において実証試験を実施する。火山活動等の状況により阿蘇山で実施できない場合は,桜島,霧島,口永良部島等の他火山での実施も検討する。 実証試験の結果を受けて,装置構成等の改善などフィードバックを行う。その際に,東京工業大学や東京大学などの研究者との議論を実施する。得られた成果をもとに,観測システムの完成を目指す。 状況により,観測を複数回行い,観測システムの調整を繰り返し行うことで,より使い勝手がよく精度の高いシステムを完成させる。ただし,新型コロナウィルスの感染拡大状況により,観測や打合せのための出張が実施できない可能性があり,この点で柔軟に対応できるよう検討しておく。
|