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2022 年度 研究成果報告書

酸素オーバーシュート仮説の検証

研究課題

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研究課題/領域番号 19K14832
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分17050:地球生命科学関連
研究機関国立研究開発法人産業技術総合研究所

研究代表者

後藤 孝介  国立研究開発法人産業技術総合研究所, 地質調査総合センター, 主任研究員 (30612171)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワード大酸化イベント / オーバーシュート仮説 / 原生代前期 / モリブデン同位体 / 大気進化
研究成果の概要

原生代前期における大気進化を理解するために、カナダ・ヒューロニアン累層群サーペント層のモリブデン同位体分析を行った。サーペント層のモリブデン同位体比は、-0.06から0.32‰の値を示し、太古代や原生代前期の氷河性ダイアミクタイトから制約されている上部大陸地殻の値(0.03 ± 0.18‰)と概ね一致した。このことは、サーペント層が堆積する際に、酸化的風化が起きていなかったことと解釈することが可能であり、少なくとも23.5億年前までは、大気酸素濃度が低いレベルで推移していたこと示唆する。

自由記述の分野

古環境学

研究成果の学術的意義や社会的意義

地球大気の化学組成が地球史を通じてどのように変化してきたのかは、生命の進化と密接に関係している。本研究により、23.5億年前の堆積物の化学分析に基づき、この時代の大気酸素濃度が低かった可能性が明らかとなった。得られた知見は、原生代前期におきた大気酸素濃度上昇イベント(大酸化イベント)と酸素発生型光合成生物や真核生物の進化・出現の関係を理解する一助になると考えられる。

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公開日: 2024-01-30  

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