本研究で新たに開発した評価手法では,異なる温度もしくは衝突速度で球体衝突試験を行い,材料表面に形成した圧痕寸法を測定するだけで温度やひずみ速度依存性を高精度に評価することができる.さらに,既存の評価手法では困難であった100000 1/s以上の超高ひずみ速度を実現できる.これにより,自動車などの輸送機器の衝突安全性向上や,切削やプレスといった機械加工の高速・高効率化など,幅広い産業分野への貢献が期待できる.また,超高ひずみ速度下における材料の変形メカニズムの解明にも有効となり得ることが期待でき,高い学術的意義も有している.
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