溶接問題や金属積層造形問題のための並列非線形有限要素法解析手法を提案した。溶接・金属積層造形解析では、固体になる部分に予め剛性ゼロ有限要素を配置する。並列有限要素法の一つである領域分割法で、この剛性ゼロの有限要素を適切に考慮する実装法を開発した。提案実装法は損傷解析やトポロジー計算にも水平展開した。また、並列非線形有限要素法解析技術の蓄積のため、高速な並列大変形弾塑性解析のフレームワークを開発した。1980 年ごろに盛んに研究されていた準 Newton 法に基づく非線形有限要素法に注目し、現代の分散メモリ型計算機への実装法と近代的な大変形弾塑性材料モデルに基づく解析フレームワークを提案した。
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