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2021 年度 研究成果報告書

超低摩擦現象の実用化に向けたトライボフィルムの形成メカニズムの解明

研究課題

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研究課題/領域番号 19K14879
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分18040:機械要素およびトライボロジー関連
研究機関地方独立行政法人東京都立産業技術研究センター

研究代表者

徳田 祐樹  地方独立行政法人東京都立産業技術研究センター, 開発本部マテリアル応用技術部プロセス技術グループ, 主任研究員 (30633515)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワードトライボロジー / コーティング / DLC膜 / 摩擦触媒 / 超低摩擦化現象 / 省エネルギー
研究成果の概要

本研究では、ZrO2とDLC膜をエタノール雰囲気中で摩擦することで発生する超低摩擦化現象について、この現象を引き起こす摩擦反応膜の形成メカニズムを調査した。炭素同位体(13C)で構成されたエタノール雰囲気中での摩擦試験後の反応膜への質量分析や、DLC膜以外の材料同士での摩擦試験後の反応膜への構造解析を行った結果、この反応膜はZrO2の脱水反応と脱水素化反応の二つの触媒作用が関与しており、雰囲気中のエタノールが重合反応等によりポリエチレンを介して無定形炭素膜に変化した物質であることが判明した。これらの研究成果より、当該技術の実用化に向けた新たなシステム設計指針を見出すことに成功した。

自由記述の分野

トライボロジー

研究成果の学術的意義や社会的意義

当該技術は、エタノール蒸気を添加した雰囲気中で非晶質カーボン膜(DLC膜)とジルコニア(ZrO2)を摩擦することで著しい低摩擦化が生じる技術である。すなわち、自動車摺動部品をはじめとした摩擦材料に適用することで、燃費の向上などの省エネルギー化が可能となる。このことから、サステナブル社会の構築の一助となる研究であると考えられる。

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公開日: 2023-01-30  

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