本研究では、合金化・脱合金化によって形成される共連続型ポーラスの自己組織化を利用した微細構造に着目し、毛管現象による浸透や超撥水面形成、超親水面のパターニングによる濡れ性勾配の形成等を利用した機能性伝熱面の製作を試みた。エッチング技術を併用することで、ナノスケールの微細構造とマイクロ構造とを組み合わせた階層的ナノ・マイクロ構造を製作し、凝縮液滴生成密度や液滴自発跳躍現象、液滴供給・排除の制御を行った。超撥水性の凝縮伝熱面にナノ・マイクロスケールの階層的構造を設けることで、自発的な跳躍液滴径を20-30um程度まで微小化し、跳躍発現頻度の著しい向上による凝縮熱伝達向上の指針を得た。
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