• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2021 年度 研究成果報告書

新規プラズマ応用技術のための放電電解によるROS/RNS生成モデルの開発

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 19K14956
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分21010:電力工学関連
研究機関室蘭工業大学

研究代表者

高橋 一弘  室蘭工業大学, 大学院工学研究科, 助教 (60746973)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード大気圧プラズマ / パルス放電 / プラズマ液体相互作用 / 可視化計測 / 活性酸素種 / シミュレーション
研究成果の概要

水上パルス放電における水中のpH,温度および流動を可視化するとともに,化学プローブであるテレフタル酸を用いたOH生成レートの推定を行った。放電プラズマの発生に伴う電荷交換反応により,水中にH+が生成されるとともに,放電先端付近からトーラス状に温度の上昇および流動が生じることがわかった。また,極性による放電進展機構の違いとOH生成に起因するマランゴニ対流が流速に影響を与えていると考えられる。テレフタル酸の副生成物を特定するとともに,それらの副生成物に基づく転化過程を予測した。また,一次元モデルにおける移流拡散方程式を解くことで,OH生成レートは14nmol/sと推定された。

自由記述の分野

プラズマエレクトロニクス

研究成果の学術的意義や社会的意義

放電プラズマと水の相互作用として生じる,水中のpH,温度および流動を可視化し,そのメカニズムを考察した。また,より正確なOH生成レートの推定方法を導入し,水中に生成される短寿命種の生成レートの推定を可能とした。これらを液中化学反応に基づくROS/RNSの生成シミュレーションモデルに導入することで正確なROS/RNS生成特性のシミュレーションが可能となる。また,将来的に放電照射水の生成をコントロールし,プラズマ医療・農業分野への応用における放電照射水の低コスト化・高効率化の一助を担うための基礎的知見が得られたと考えらえる。

URL: 

公開日: 2023-01-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi