本研究では、太陽光発電システムによる発電電力を有効活用するため、使用している負荷に合わせて、電力融通することを目指している。その大目標を実現する上で、本助成による研究では、追加センサなどを用いずに、負荷で消費される電力を推定する系統連系インバータを研究対象にしている。1,2年目には、単相系統連系インバータを製作および駆動して、擬似ランダム信号という推定信号により、負荷が時間的に変化する際の推定応答を評価して、時間的な負荷推定が可能であることを示した。さらに3年目には、実システムに適用すべく、三相インバータを製作して数値解析および実験により単独運転時の負荷推定が可能であることを明らかにした。
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