我々は痛風の原因物質である尿酸ナトリウム結晶が磁場配向した際に光強度が変化する性質を利用して,体内の結晶の存在を体外から簡便に評価する方法を模索している。本研究は関節液を想定した高粘度液中に存在する結晶の挙動,及び,高感度検出のための結晶の磁気配向と偏光特性を利用した光学応答性について検討した。その結果,疑似関節液中の結晶を現実的な時間スケールで配向させることが可能であることを明らかにした。また,偏光システムを用いることで偏光子がない光学システムで得られた結果と比較して検出感度が向上することを確認した。
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