携帯電話などの小型端末に搭載できるチップスケール原子時計に際して、磁気シールドを軽装化することを目的として、磁場に鈍感な時計遷移と磁場に敏感な遷移(ゼーマンサブレベル)の同時観測する2位相変調法に関する研究開発を実施した。この研究開発では、アルカリ原子が有するΛ型3準位で生じるCoherentPopulation Trapping(以下、CPT)に対し、基底準位間の遷移周波数を検出するために2つの異なる変調周波数で位相変調を行った場合の共鳴スペクトル特性の解析及び実験を行い、解析結果と実験結果は定性的に一致することを確認し、提案法の実現性を示した。
|