研究課題
若手研究
三次元構造に微細加工されたダイヤモンドの水素終端表面に誘起される二次元正孔ガス層の電気伝導を利用することで、高い電流密度や低いオン抵抗を有する高性能ダイヤモンド電子デバイスの実現を目的とした。そこで本研究では、三次元構造を形成するための基盤技術となるダイヤモンドナノ微細加工技術を構築し、三次元構造化によるダイヤモンドデバイスの特性向上を実証した。
半導体・量子工学
優れた物性値から近年注目を集めているダイヤモンドパワーデバイスは、大電力を必要とする大型輸送車両などへ搭載することで大幅な省エネルギー化が期待され、衛星通信システムなどの高周波電力増幅器に適用することで飛躍的な通信速度の向上が期待されている。本研究成果は、三次元構造化によりダイヤモンドデバイスの性能を飛躍的に向上できることを示した共に、その過程で構築した微細加工プロセスは、ダイヤモンドを用いた他の量子デバイス(超伝導・スピン)へ応用可能であることを示した。