2009年のイタリア・ラクイラ地震や2015年のネパール地震など、近年の地震では無筋石積み壁(URM)を持つ鉄筋コンクリート(RC)造の建物が繰り返し大きな被害を受け、多くの方が亡くなっています。本研究では、石積み壁の耐震性能を向上させるための低コストな改修工法「フェロセメント」を開発しました。本研究では フェロセメントを用いた耐震改修工法に地震力を加える実験を行い、耐震性能と破壊モードの確認を行った。その結果、耐震性能は向上し、開発した工法には耐震性能の異なる4つの破壊モードが存在することがわかった。そこで,開発した耐震改修工法の各故障モードに対応した評価方法を提案して実験で検証した。
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