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2021 年度 実績報告書

き裂面の接触を利用した非線形超音波法に対する定常散乱解析の高度化

研究課題

研究課題/領域番号 19K15077
研究機関愛媛大学

研究代表者

丸山 泰蔵  愛媛大学, 理工学研究科(工学系), 講師 (90778177)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード弾性波 / 非線形超音波法 / 接触音響非線形性 / 境界要素法 / 調和バランス法
研究実績の概要

本研究課題では,申請者らがこれまでに開発を行ってきた接触音響非線形性(向かい合うき裂面の接触による非線形性)を考慮したき裂による弾性波の散乱問題に対する調和バランス-境界要素法を,より実問題に近い解析が可能となるように発展させることを目的としていた.令和元,2年度では,調和バランス-境界要素法の半無限弾性体中の表面き裂による散乱問題への拡張,及びH行列法の適用による計算コストの低減を実施した.そのため令和3年度は,調和バランス-境界要素法の3次元無限領域中のき裂による散乱問題への拡張を行った.2次元問題ではき裂を曲線として扱っていたため,これまでに提案してきたき裂面における正則化された接触条件は,そのまま3次元問題に利用することはできない.そこで,3次元問題に対する正則化された境界条件を導入して調和バランス-境界要素法の定式化を行った.
定式化を行った解析手法はFortran言語によるプログラムコードで実装し,3次元無限領域中に存在する円形き裂による散乱問題の数値解析を実施した.数値解析は縦波,横波を垂直入射した場合に対して実施し,き裂面の境界条件でモデル化したき裂面の開閉と動摩擦の影響がそれぞれの結果に含まれている.本手法によって得られる数値解析結果は入射波を送信し続けた場合の定常解であり,その解析結果を従来の時間領域境界要素法による非定常解析結果と比較して良好に一致することを示した.そのため,提案した境界条件や解析手法の定式化の妥当性を示すことができた.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2021

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件、 招待講演 1件)

  • [雑誌論文] 閉口き裂による3次元散乱問題に対する調和バランス-境界要素法2021

    • 著者名/発表者名
      丸山泰蔵, 中畑和之
    • 雑誌名

      土木学会論文集A2(応用力学)

      巻: 77 ページ: I_137~I_143

    • DOI

      10.2208/jscejam.77.2_I_137

    • 査読あり
  • [学会発表] 閉口き裂による3次元散乱問題に対する調和バランス-境界要素法2021

    • 著者名/発表者名
      丸山泰蔵, 中畑和之
    • 学会等名
      第24回応用力学シンポジウム
  • [学会発表] 3-D steady-state wave scattering by a crack with contact acoustic nonlinearity2021

    • 著者名/発表者名
      Taizo Maruyama and Kazuyuki Nakahata
    • 学会等名
      IUTAM symposium (Computational methods for large-scale and complex wave problems)
    • 国際学会 / 招待講演

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公開日: 2022-12-28  

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