研究課題
若手研究
人口が減少傾向にある日本において,地球温暖化に対応するための対策による負荷は,大きな重荷となりうる.加えて,2020年に突如として蔓延したCOVID-19は大きな社会経済の混乱をもたらしており,日本の将来的な動向を分析するうえで欠かせないショックとなった.本研究では,こうした温暖化やCOVID-19による様々な影響が日本の社会経済にどのような影響をもたらしうるのか,また,そのような影響下でどのように投資をすべきかを分析している.
土木計画,環境経済
本研究の成果は次の通りである.1)日本全体で温暖化目標を達成する方法として,地域ごとに異なる排出規制をとるべきか全国で統一した排出規制をとるべきかは,想定するシナリオや輸送コストの大きさに大きく依存することを明らかにした.2)各産業のCO2排出量や生産量を考慮した各都市の生産効率を定量的に評価する手法を開発し,都道府県ごとのCO2排出から見た効率性を示した.3)コロナ禍の自粛やテレワークが主観的な幸福度にもたらす影響を明らかにした.