本研究は,多様なプレイヤーが参画する公共ガバナンスの本質が「コミュニケーション」にあると考え,Sperber and Wilsonによって提唱された関連性理論(relevancy theory)を拡張し,コミュニケーションを有効に機能させるための新たな解釈フレーム(メタフレーム)を形成する役割を担う主体としての中間組織に着目した.また、関連性理論に依拠しながら,コミュニケーションの媒介者の存在意義をメタフレームという概念を導入して媒介者が存在するコミュニケーションメカニズムを形式的に表現することを目指した.「松山アーバンデザインセンター」を研究対象とし,メタフレームの存在について考察を行った.
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